●天井や周囲が「ぐるぐる」回っているような感じがする
●ちょっとした段差も踏み外してしまいそうになる
●身体のバランスがおかしい、フワフワしてふつうに立っていることもつらい
●ひどい船酔いのような気分
メニエル病とは、「めまい」と「吐き気」の発作が繰り返し起こる病気です。一般的には「耳鳴り」や「難聴」をともないます。
発作は数分で治まることもあれば、数時間続くこともあります。また、長期間にわたって何度も発作を繰り返す人もいれば、一回かぎりの人もいます。30~50歳代に多く、高齢者にあまりみられないのも特徴です。
発作を繰り返すと、耳鳴りが残ったり、難聴が進んだりすることもありますが、症状には個人差があります。
◆耳鳴り
めまいの発作が起こる前にひどくなるようです。発作を繰り返すうちに、慢性的な耳鳴りになっていきます。
◆難聴
発作とともに難聴になる場合と、発作を繰り返すうちに聴力が落ちてくる場合があります。一般的には低音が聞きとりにくくなるようです。
◆ふわふわ感
身体が傾く感じになって、実際によろけてしまったり、静止している物が動いているように見えたりします。
◆その他
発作の時には自律神経の働きがおかしくなり、吐き気や顔面蒼白、冷や汗、頭が重いなどの症状が現れることがあります。
もしもメニエル病の発作が起きても、あわてないこと。身体を横たえるなど、いちばん楽な姿勢で安静にしましょう。
冷たい濡れタオルなどで目を覆って冷やすと楽になるという人もいます。
「めまい」の経験は健康な人にもあります。それだけに、「その程度で」といった無理解や誤解も多いようで、無理をして仕事に出たり、学校へ行ったりということもありがちです。
こまかいことにとらわれず、病気と気楽に付き合っていくくらいの気のもち方が必要かもしれません。
なぜ「めまい」が起こるのか?その原因は耳の奥にある内耳にあります。内耳は、骨と膜の二重構造になっていて、膜の内側には内リンパ液が満たされています。
しかし、ストレスなどなんらかの理由でこの内リンパ液の量の調整がうまくできなくなると、内リンパ水腫ができて神経が圧迫され、めまいや耳鳴り、難聴などの症状を引き起こすのです。
●ふだん気をつけておきたいこと
・過労や睡眠不足に気をつける
・ストレスをためこまない
・バランスのとれた食事をする
・タバコは禁物、アルコールはほどほどに
メニエル病の根本的な治療法は残念ながら見つかっていません。基本は、発作時にその症状を抑えるための薬物による対症療法になります。
循環改善剤、血管拡張剤、ビタミン剤、利尿剤などが使われ、末梢血管の血行をよくしたり、体内の余分な水分を排出することで、内リンパ水腫の状態を緩和します。
発作時には、鎮痛剤を使用することもあります。
ひんぱんに再発を繰り返す場合は、内耳の過剰なリンパ液を取り除くなどの手術も行いますが、メニエル病は症状の現れ方や程度にかなり個人差があります。
医師と相談しながら、自分にあった治療法を根気よく見つけていくことが大切です。
おおさか循環器内科・生活習慣病クリニック
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