もの忘れには2種類あります。
ひどくなったら早めに受診し原因を見極めるようにしましょう。
もの忘れがひどくなる背景には、老化やアルツハイマー病のほか、小さな脳梗塞が多発して起こる脳血管性の認知症などの可能性もあります。
気になる症状が見られたら、早めに受診して原因を見極めるようにしましょう。
様々な原因で脳が障害され、記憶力や思考力の低下などの症状が出てくる病気です。認知症には、主に脳血管性のものとアルツハイマー型があります。脳血管性は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害により脳細胞の一部が死滅した結果、起こるものや、はっきりとした症状がないままに小さな梗塞や出血が多発して認知症が起こる場合があります。
アルツハイマー型は、脳の萎縮が進行する病気です。原因は不明ですが、新しいことが覚えられず、日時や場所がわからなくなるなど、知的機能全般が低下します。
テレビを見ていてタレントの名前が出てこない、買物でうっかり品物を一つ買い忘れるといった、もの忘れは特に心配いりません。しかし、その日の昼食に食べたものを忘れるなど、少し前に行ったことを忘れたり、一連の会話の中で同じことを何度も言い、本人にはその自覚がない場合などは、認知症の可能性が高いです。
もの忘れを防ぐためには、日ごろから読書や将棋などの脳を活性化させる趣味を持つことをお勧めします。ほかにも楽器の演奏や旅行、ダンスなどもよいでしょう。また、動脈硬化や老化を防ぐためには、青背の魚、緑黄色野菜をバランスよく食べるのもよいでしょう。
さらに、散歩やジョギング、水泳などの適度な運動は、動脈硬化をひき起こす生活習慣病の予防に役立つと言われています。
脳血管の梗塞や出血、アルツハイマーなどの重篤な病気から、もの忘れが起こっている場合もあります。おかしいと感じたら、早めにかかりつけ医に相談するようにしましょう。
おおさか循環器内科・生活習慣病クリニック
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