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頭痛
片頭痛について

「頭がズキズキして何をする気にもなれない」
勉強する気にならない。仕事が手につかない。家事も何もしたくない。
女子大生のB子さんは、ひどい頭痛に悩まされています。日常生活にもさしさわるほどです。
これは片頭痛の可能性大です。


◎脈とともにズキンズキンと痛む
◎片側が痛むことがほとんど、たまには両側も
◎吐き気や嘔吐をともなうことがある
◎強い光や大きな音で頭痛がひどくなることがある

頭痛がはじまる前に、目の前がチカチカするといった前ぶれがあることもあります。

片頭痛の原因の一つは心理的ストレス

片頭痛は、脳の血管が拡張し、炎症を起こすことによって起こると考えられています。
脳内のセロトニンという物質が、ストレスなどの原因で一時的に増加して血管が収縮し、正常化に伴い血管が拡張することが原因とする説もありますが、まだはっきりわかっていません。

女性のほうが男性よりも3~5倍ほど多く、遺伝的要素が高いともいわれています。 日常生活では、食事や睡眠不足、ストレス、天候の変化、光、たばこの煙などが引き金になるといわれています。

仕事や人間関係、家庭問題などの心理的ストレスが原因となるケースは少なくありません。

早めの薬とリラックス

片頭痛の急性期治療には、軽度~中等度の頭痛には消炎鎮痛薬、中等度以上の頭痛または過去に消炎鎮痛薬の効果がなかった場合には、片頭痛特異的治療(トリプタン系薬剤など)が使われます。また、エルゴタミン製剤や漢方薬も、発作開始直後に使用すると効果がみられることがあります。ただし、急性期治療薬は3ヵ月を超えて連日のように服用すると、薬物乱用頭痛をきたす可能性があることに注意してください。

心理的ストレスが原因になっている場合は、抗うつ剤、精神安定剤などの服用で症状が軽減することもあります。

また、片頭痛と付き合っていくうちに、自分の発作がどんなパターンで起こるのか、どうすれば軽く抑えることができるかがわかってきます。
人によってさまざまですが、たとえば「静かなところで安静にする」「部屋を暗くする」「痛いほうのこめかみを指で押さえる」などといったことで痛みをやわらげることができます。

B子さんの場合はストレスからきていたようですが、頭痛には大きな病気がかくれていることもあるので、かかりつけ医に相談したり、頭痛外来、ストレス外来に行くことをお勧めします。

慢性頭痛について

慢性的にズキズキ痛んだり、突然激痛に襲われたりと、頭痛といってもいろいろあります。また、原因がはっきりせず、あまり心配がいらないものもあれば、脳の異常が原因で命にかかわるものまであります。頭痛の原因は、大別すると次のようになります。

◆一次性頭痛・・・・明らかな基礎疾患のない慢性の頭痛
・片頭痛:頭の血管が拡張し、周囲の炎症によって神経が刺激されて起こると考えられています。


・緊張型頭痛:頭や首周りの筋肉のコリや緊張から起こると考えられています。


・群発頭痛:頭の血管の拡張がかかわっているのではないかと考えられています。


・その他の一次性頭痛:上記3つ以外の様々な原因によって起こってくる頭痛(穿刺様頭痛,咳嗽性頭痛,性行為に伴う頭痛など)です。

◆二次性頭痛・・・・頭頸部に原因疾患がある頭痛
・頭頸部の外傷(骨折、頭蓋内出血など)


・頭頸部血管の障害(脳卒中、くも膜下出血、脳動静脈奇形など)


・脳血管障害以外の脳の疾患(脳腫瘍、脳症など)


・物質またはその離脱(アルコール、薬物など)


・感染症(髄膜炎、カゼなど)


・ホメオスターシス(生体の恒常性を保つ機能)の障害(高血圧など)


・目や耳、鼻などの病気(視力障害、緑内障、中耳炎、副鼻腔炎など)


・精神疾患(心身症、うつ病など)

◆頭部神経痛、中枢性・一次性顔面痛およびその他の頭痛
頭部神経痛および中枢性顔面痛(三叉神経痛など)
その他(頭部神経痛、顔面痛など)

頭痛の大半が機能性頭痛(慢性頭痛)

くも膜下出血や脳腫瘍など明らかな病気が原因の頭痛は「症候性頭痛」と呼ばれ、生命にかかわる可能性があるため、すぐに医療機関を受診しなければなりません。
これに対して、頭蓋内に明らかな異常がないにもかかわらず起こる頭痛を「一次性頭痛」と言います。一次性頭痛は機能性頭痛、慢性頭痛とも呼ばれ、頭痛持ちと呼ばれる人の大半はこのタイプです。
一次性頭痛の代表は「緊張型頭痛」、「片頭痛」、「群発頭痛」です。いずれの頭痛も、ときどき寝込んでしまうほど辛い症状の人もいれば、日常生活に支障がほとんどない人もいて、痛みの程度はさまざまです。

慢性頭痛の種類

1.片頭痛
前述参照


2.緊張型頭痛


3.群発頭痛

【緊張型頭痛】
◆特徴は?
緊張型頭痛は慢性頭痛のなかで最も多く、その7~8割を占めます。
精神的なストレスや不自然な姿勢、疲労などによって身体の筋肉が緊張し、血管を圧迫、血液の循環が悪くなって起こります。男女を通じて、中高年に比較的多く見られますが、最近はゲーム世代と呼ばれる若い人たちにも少なくありません。

◆どのような痛み?
頭を鉢巻で締めつけられているような痛みが特徴です。後頭部を中心に、側頭部や首筋にかけて痛みます。いつとはなしにジワジワと痛くなり、だらだらと続く痛みで、頭痛とともに肩や首筋のコリを伴うこともあります。また、筋肉の緊張が目の奥にまで影響し、目の疲れやめまいが生じることもあります。
夕方に痛みが起きたり強まったりするのも特徴です。これは、仕事などによる精神的・身体的ストレスが蓄積されることが原因だと考えられます。

◆痛む部位
肩から背中にかけての僧帽筋が緊張し、それが頭の後頭筋や側頭筋にも伝わります。

◆原因は?
○身体的ストレス
・姿勢の悪さ(うつむき姿勢など)
・長時間の運転
・枕の高さが合わない
・携帯メールやゲーム、パソコンのやりすぎ


○精神的ストレス
・不安や緊張、抑うつ状態

◆治療と予防
緊張型頭痛の治療では、日常生活でできるだけ肩こりを起こさないようにすることが基本です。そのためには、デスクワークの際に肩や首に負担のかからない姿勢をとるように心がけることが大切です。長時間同じ姿勢をとらないようにし、30分に1回程度を目安に、ストレッチなどで筋肉をほぐすようにするとよいでしょう。携帯メールやゲーム、パソコンのやりすぎにも注意しましょう。

精神的なストレスを解消することも重要です。原因となっている問題を具体的に把握するだけでも精神的ストレスはかなり改善されます。日常生活の改善でなかなか頭痛が治らない場合には、鎮痛剤、筋弛緩剤、抗うつ剤、漢方薬などの薬物治療を行うこともあります。

【群発頭痛】
◆特徴は?
群発頭痛も血管の拡張が原因で起こると考えられています。1時間程度の激しい頭痛が1~2ヵ月の間、連日のように群発するのが特徴です。片頭痛が女性に多いのに対して、群発頭痛は20~30代の男性に多い頭痛です。頻度が比較的まれであるため、三叉神経痛や片頭痛と勘違いされることがあります。群発頭痛期間中は飲酒で発作が起こりますので、必ず禁酒してください。

◆どのような痛み?
目の奥やこめかみのあたりをえぐられるような、転げ回るほどの激しい痛みが1時間程度続き、自然に治まります。頭痛は年に1~2回、あるいは2~3 年に1回程度現れ、毎日のように群発します。それが1~2ヵ月間続きますが、その時期が過ぎればまったく頭痛は起こりません。
頭痛は睡眠中に起こりやすく、明け方の痛みで目を覚ますこともあります。発作中に、頭痛のある側の目が充血する、涙が出る、鼻が詰まる、鼻汁が出るなどの症状を伴うことがありますが、片頭痛のように吐き気や嘔吐はあまりみられません。

◆治療と予防
群発頭痛の治療は発作を抑える薬(トリプタン系薬剤など)を服用しますが、まずは専門医にきちんと診てもらうことが大切です。

◆群発頭痛の予防(日常生活での注意点)
○発作の誘因となるストレスや疲労、睡眠不足を避ける
○睡眠中に発作が起こることが多いため、昼寝をしない
○飲酒を控える
○発作が起こりそうになったら窓を開けて深呼吸する
○入浴後に発作が起こる人は、シャワーで済ませる
○気圧変化は発作の誘因となるため、飛行機の搭乗や登山を控える

原因のある頭痛(症候性頭痛)

くも膜下出血や髄膜炎、脳腫瘍など、命にかかわる病気が原因で起こる頭痛があります。これらはいずれも非常に激しい頭痛を伴いますが、普段、慢性頭痛を持っている人の場合、いつもの頭痛だと考えて受診が遅れる可能性があるので注意が必要です。

【くも膜下出血】
脳は、外側から順に「硬膜」「くも膜」「軟膜」という3層の膜(髄膜)で覆われています。くも膜下出血は、この軟膜にある動脈にできた動脈瘤が高血圧などのために破裂して出血する病気です。発症後、数時間以内に手術など適切な処置を行い、再出血を防ぐことが非常に大切です。

◆どのような痛み?
バットで殴られたような、今までに経験したことのない激しい痛みに襲われ、その痛みがしばらく続きます。少量の出血を繰り返すタイプのくも膜下出血では、あまり激しくない痛みが反復するために片頭痛と紛らわしい場合があります。

【髄膜炎】
細菌やウイルスなどの感染によって、くも膜や軟膜に炎症が起こる病気です。よくみられるのは中耳炎や副鼻腔炎、カゼなどにかかったことをきっかけに発症するケースです。
症状が発熱と頭痛であるためカゼと間違えやすいのですが、炎症が脳にまで及ぶと意識がなくなることがあります。

◆どのような痛み?
脳腫瘍の痛みは、最初は弱く、直線的に次第に強まっていき、弱まることはほとんどありません。頭痛は早朝に起こることが多く、麻痺やけいれん、ものが二重に見えるなどの変調を伴うことがあります。また、吐き気がないにもかかわらず突然吐くこともあります。ただし、頭痛や嘔吐などを伴わないケースも少なくありません。

【脳腫瘍】
脳腫瘍とは、脳や脳を覆う髄膜、血管など、頭蓋内のさまざまな組織にできる腫瘍の総称です。はじめから脳そのものにできる原発性腫瘍と、他の臓器のガンなどが転移してきた転移性腫瘍があります。原発性腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍がありますが、良性であっても脳を圧迫するため、命にかかわることがあります。

◆どのような痛み?
脳腫瘍の痛みは、最初は弱く、直線的に次第に強まっていき、弱まることはほとんどありません。頭痛は早朝に起こることが多く、麻痺やけいれん、ものが二重に見えるなどの変調を伴うことがあります。また、吐き気がないにもかかわらず突然吐くこともあります。ただし、頭痛や嘔吐などを伴わないケースも少なくありません。

危険な頭痛の徴候とその対処

脳に原因のある危険な頭痛の痛み方や痛みの経過は、慢性頭痛とは異なります。また、痛み以外の症状があるかどうかも判別のポイントとしては重要です。
もし、少しでもいつもと様子が違うようであれば、神経内科や脳外科を受診するようにしましょう。

◆危険な頭痛の特徴
1.突然の頭痛
2.今まで経験したことがない頭痛
3.いつもと様子の異なる頭痛
4.頻度と程度が増していく頭痛
5.50歳以降に始めて経験する頭痛
6.力が抜けたり、手足の痺れを伴う頭痛
7.癌や免疫機能が低下している人の頭痛
8.うつ病や神経症などの精神疾患を持っている人の頭痛
9.熱が出て、首を曲げられないようなひどい頭痛

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おおさか循環器内科生活習慣病クリニック


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