気管支喘息は、空気の通り道である気道が慢性的な炎症で狭くなり、いろいろな刺激をきっかけとして、のどがヒューヒュー、ゼイゼイ鳴ったり(喘鳴=ぜんめい)、咳や痰がでて呼吸が苦しくなる病気です。この症状は自然に、または治療により回復しますが、治療や予防を怠ると繰りかえし症状が出ます。年に数回、軽い喘鳴を起こすだけの場合でも気道には常に炎症があるため、喘息の兆しが見られる段階から、少しでも早く治療することが重症化の阻止や有効な治療につながります。
喘鳴や発作などが毎日持続するようになると昼間の日常生活だけでなく、夜間の睡眠にも支障をきたします。さらに重篤な状態になると、呼吸ができなくなり死に至る危険があるため、緊急入院が必要となる場合もあります。喘息死は重篤な人だけでなく、若い人や比較的軽症の場合でも起きることがあるため喘息を侮ることはできません。
喘息の治療は目覚ましく進歩してきました。医師の指示に従い適切な治療・管理を行うことで喘息をコントロールし、日常生活を支障なく送ることが可能になっています。
0歳児を含む子どもたちの喘息(小児喘息)は、成人喘息と同様に増加傾向にあり、さらに発症年齢も低年齢化する傾向にあります。
小児喘息の特徴として、幼いときほど女子に比べ男子のほうが多いことです。0~1歳の男児は女児の約3倍ですが、成長するにしたがってその差は縮まり、小学生(6~9歳)になるころにはほぼ同様の比率になります。
喘息の背景には多くの場合アレルギー反応があります。通常は体に入っても悪い影響を及ぼさない食物や花粉などに対して、異物を排除する免疫システムが働いてしまい過剰な反応をおこします。花粉やハウスダストなど、アレルギー反応を起こすものをアレルゲンといいます。
喘息の患者さんでは、花粉症やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎など、喘息と同じアレルギー疾患の合併症が多いことが報告されています。また、家族や親戚などに喘息がある人たちの発症率が高いこと(遺伝的な要素)も知られています。
喘息は、アレルギーの遺伝的な要素や環境の要因などが組み合わさって、発症したり(発症因子)、あるいはまた、悪化させたり(増悪因子)します。環境を整えて喘息の危険因子に注意した生活を送ることも大切になります。
のどがおかしいと感じたら、早めに医師に相談してみてください。
●喘息の発症・症状の悪化につながる主な危険因子
・アレルギーの素因と遺伝子
(家族・血縁者のアレルギー疾患の有無)
・室内アレルゲン
(ハウスダスト、ダニ、ネコやイヌのフケなど)
・屋外アレルゲン
(花粉、カビなど)
・薬物
(アスピリンなど)
・食物アレルゲン
(卵、牛乳、そば、小麦、大豆など)
・大気汚染
・喫煙
(他人からの受動喫煙を含む)
・呼吸器感染症
(かぜ、インフルエンザなど)
・運動
(運動誘発性喘息)
・気象
(季節、気圧・温度変化など)
・アルコール
・食品添加物など
・過労
・心理的ストレスなど
おおさか循環器内科・生活習慣病クリニック
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