心臓の筋肉に血液を送り込み、酸素と栄養を届ける大切な働きをしているのが心臓を取り巻く冠動脈です。
狭心症の場合は、胸の圧迫感や痛みなど一時的な発作ですむことが多いのですが、進行して心筋梗塞を起こすと失神するような激しい痛みに襲われ、最悪の場合には心臓の停止・突然死を招くことがあります。
狭心症・心筋梗塞を予防するには、動脈硬化の原因となる高血圧や高脂血症などにならないようにすることです。オーバーウエイトや過労、過度のストレスを避け、適度な運動と睡眠を心がけるなど、血管に負担をかけないようにしましょう。
酸欠状態になった心臓が発作を起こす。
◆原因
動脈硬化が進んでいるとき、血管の内壁にはコレステロールが粥(かゆ)状にこびりつき、これが血管の内側を細くして血液の流れを妨げています。細く狭くなった血管内では血液が流れにくくなるため、心臓の筋肉に十分な量の血液を送り込むことができません。
このため、階段を上ったり、走ったり、緊張や興奮したときなど、心臓に負担がかかると酸欠状態になり発作を起こすことがあります(労作狭心症)。また、睡眠中や安静時に、冠動脈が痙攣し、血管が一時的に狭くなることによって発作が起こることもあります(安静狭心症)。
◆症状
胸に痛みや重苦しさを感じ、圧迫されたり、しめつけられたりするような痛みが5~6分間続きます。痛む場所は、左胸、胸骨の裏側などが多く、そのほか、喉やあご、左肩や左腕、みぞおちなどに痛みを感じることもあります。
発作が30分以上続く場合は心筋梗塞の疑いがあります。また発作が頻繁に起きるときは心筋梗塞になりかかっていると考えられます。
激しい心臓発作と高い死亡率
◆原因
心筋梗塞も狭心症と同じように、冠動脈の動脈硬化が原因となります。
血液の流れが悪くなる狭心症とちがって、血管が完全に詰まってしまう心筋梗塞の場合は、その先の心筋の組織に壊死(えし)が起こり、激しい心臓発作を引き起こし、命をおとす危険性があります。
発作が起きてから24時間以内の死亡率が高く、入院治療が必要となります。
◆症状
発作時は、「えぐられるような」「胸の中が焼けるような」「ナイフで突き刺されるような」「万力で絞められたような」などと表現されるほどの強烈な痛みに襲われ、重い場合は失神することがあります。
圧迫感、吐き気、冷や汗、呼吸困難などを伴い、発作時間は狭心症よりも長く、通常30分以上続くとされます。
発症は命にかかわりますので、救急車を利用するなどの救急対応が必要です。
◆高脂血症
コレステロールや中性脂肪が高いと動脈硬化を起こします。
脂肪分のとり過ぎや、アルコールの飲み過ぎは控えましょう。
◆オーバーウエイト
オーバーウエイトは万病のもと。高脂血症の原因ともなります。
食べ過ぎをつつしんで、適度な運動も必要です。
◆過労・ストレス
疲労やストレスをため込んだり興奮状態が続くと、血圧が上昇して血管に負担がかかります。睡眠を十分にとることも必要です。
◆喫煙
喫煙は血管を収縮させ動脈硬化を進行させてしまいます。
おおさか循環器内科・生活習慣病クリニック
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