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関節リウマチ(リウマチ)
関節リウマチとは?

「リウマチ」という言葉をよく耳にしませんか?手足の関節が腫れあがり「リウマチで辛くて…」と訴えている人が身近にいるのではないでしょうか?
本来、リウマチという言葉はギリシャ語で「流れ」を意味します。古代ギリシャでは「関節が痛むのは、悪い液が脳から流れて関節にたまるため」と考えられていたことに由来します。
一般的にリウマチという時は、「関節リウマチ」を指します。一方、全身の関節の痛みや腫れを伴う病気を「リウマチ性疾患」といい、全身性エリテマトーデスや全身性硬化症や皮膚筋炎などの膠原病や脊椎関節症、骨関節症などがあげられます。その中で、リウマチ性疾患の代表的な病気が「関節リウマチ」です。

関節リウマチについて

関節リウマチとは、手足をはじめとする全身の関節に激しい痛みや腫れを起こす病気です。原因は不明のため完治することは難しく、進行すると関節が変形して日常生活にも支障をきたすことがあります。さらに心臓や消化器などで血管炎を起こしたり、心筋梗塞や重い肺炎を引き起こすような「悪性関節リウマチ」へ進展することもあります。悪性関節リウマチは厚生労働省の「特定疾患治療研究事業対象疾患」、いわゆる原因が不明で治療法が確立されていない難病に指定されており、医療費の自己負担分について公的な補助を受けることができます。

関節リウマチに関するデータ

関節リウマチの患者さんは、全国で約60万人、人口の0.33%にあたると推定されており、年々増加する傾向にあるとされています。女性に多い病気です。発病する年齢は30~50歳の働き盛りの年代であるため、症状が重い場合は日常生活に支障をきたすなど、患者さんにとって精神的にも経済的にも大きな負担となります。

関節リウマチの原因

関節リウマチの原因は現在も解明されていません。しかし、本来自分の身体を守るべき「免疫」機能に異常が起こり、誤って自分の身体を攻撃してしまうことから起こると考えられています。免疫異常を起こす要因として、関節リウマチになりやすい体質(遺伝的な素因)であることや、ウイルスや細菌の感染の関与が考えられています。

どんな症状が現われるのか?

◆関節に起こる症状
関節リウマチは、関節の中でも特に滑膜と呼ばれる、関節を包んで動作を滑らかにする部分がおかされる滑膜炎です。まず初めに手足の指の関節や手首に痛みと腫れが起こることが典型的な症状といわれています。次第に進行すると、肘、膝など四肢の大きな関節が腫れてくるようになります。
関節の痛みや腫れは、初めに1、2箇所の関節が同時に腫れ、左右の同じ場所が腫れることも特徴的です。


腫れている部分は、滑膜の炎症が起こっているために関節液の分泌が増え、水が溜まったような状態になります。その部分は柔らかく、強く圧迫すると痛みがあります。タオルを絞ったりしても痛く、ときには何の動作もしていないのに激しい痛みを感じることもあります。


また、身体を動かし始めるときにこわばりが強く動かしにくく感じられます。とくに朝起きたときによくみられるので「朝のこわばり」と呼ばれています。曲げ伸ばしをしているとこわばりは解消されますが、炎症が重いときにはこわばりが一日中続くこともあります。

関節の痛みや腫れは放置しておくと次第に炎症が重くなり、関節軟骨の破壊から骨の破壊まで進み、関節の脱臼などによって関節の変形が始まります。そうなると、痛みが激しく曲げ伸ばしも不自由になるため、筋肉を縮めたり延ばしたりする働きも衰えて、よりいっそう関節が動かなくなって変形の度合いが強くなります。

関節の変形には関節リウマチ特有のものがいくつかあります。主なものとしては以下が挙げられます。

「尺側偏位(しゃくそくへんい)」:手指の付け根から小指側に曲がる変形。
「スワンネック変形」:白鳥の首のように曲がる変形。
「ヒッチハイカー変形」:親指がヒッチハイクするときに合図する指の形に曲がる変形。など。


足の関節でも同様の変形が起こります。歩くときに体重を支えクッションの役目をしている土踏まずのアーチがつぶれたり、歩行困難になる重大な変形もみられます。

◆関節に起こる症状
◆関節以外に起こる症状
関節リウマチは関節で起こるだけでなく、全身的な症状が現れる場合もあります。脱力感、疲れやすさ、体重減少、貧血などが代表的です。
また、「リウマチ結節」といって皮膚の下にすぐ骨があるような肘関節の外側や後頭部などに“こぶ状”の固まりができることもあります。
重症の場合には、血管の壁に炎症が起こる「血管炎」によって皮膚潰瘍、神経炎などがみられます。

"関節リウマチの検査と診断

●検 査
関節リウマチの検査の主なものとしては、血液検査とMRIがあげられます。
血管の壁に炎症が起こる「血管炎」によって皮膚潰瘍、神経炎などがみられます。

○血液検査
血液検査では、「リウマトイド因子(RF)」や「血沈」、「CRP(C-反応性タンパク)」の数値を調べます。その他、「抗CCP抗体」や「MMP-3抗体」も調べることがあります。


・リウマトイド因子(RF)
身体の防御反応としてつくられた免疫グロブリンに対する自己抗体です。関節リウマチ患者ではほとんどが陽性を示しますが、他の病気でも陽性になることがあるので、陽性だからといって必ずしも関節リウマチとはいえません。


・血沈
赤血球の沈降速度です。通常は1時間に男性で15mm以下、女性で20mm以下ですが、関節リウマチの場合はそれ以上の高い値を示すことがあります。


・CRP(C-反応性タンパク)
体内で炎症が起きた場合に現れるタンパク質です。この値が大きい場合、関節リウマチが疑われます。


・抗CCP抗体(抗シトルリン化ペプチド抗体)
抗シトルリン抗体が関節リウマチに対する特異度(陰性のものを正しく陰性と判定する確率)が高いことから、リウマトイド因子と組み合わせて使うことで、関節リウマチを早期に診断できると考えられています。


・MMP3(マトリックスメタロプロテアーゼ-3)
早期からの滑膜増殖を反映するため、発症1年以内の早期RAでも高値を示します。また、リウマチ因子やCRPと比べて実際の関節破壊の程度を反映するといわれており、病勢の把握や治療効果の判定、予後予測などに有用とされています。

○MRI(核磁気共鳴撮像法)
関節の異常を発見するには、MRIによる画像診断が有効です。わずかな骨びらんも検出できます。

●診断
関節リウマチの診断基準としては、アメリカリウマチ協会(ARA)(現アメリカリウマチ学会(ACR))の「ACR改訂診断基準(1987年)」や日本リウマチ学会による「早期関節リウマチの診断基準(1994年)」があります。

こうした診断基準や検査の結果、問診、全身症状の観察などから関節リウマチを診断します。
また、進行度の評価には「スタインブロッカー分類(ステージI~IV)」が、機能の評価には「機能分類基準(クラスI~IV)」が用いられます。

関節リウマチの治療にあたって

原因がまだ解明されていない関節リウマチは、完治させるための治療は難しく、現在は症状を軽減したり、進行を防ぐことに重点が置かれています。とくに関節の痛みや腫れを放置することは、関節の変形を引き起こすことにもなるので、早期にしっかりと治療することが大切です。
思いたる症状のある方は、専門医療機関を受診し医師とご相談ください。

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おおさか循環器内科生活習慣病クリニック


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